2025北海道カブラリーin秩父別 1日目

私たち家族は新米ビーバー(一年生)&ビーバー見習い(年中)&スカウト未経験夫婦(私と妊婦)の4人の布陣で初(実家帰省除)の二泊三日家族旅行となるこちらに参戦して参りました。

 土曜日の朝、滅多に旅行に行かない私たちは慌ただしく準備を終え、出発進行!札幌市手稲区から秩父別町の会場まで約120キロ弱。ゆっくり3時間弱の車の旅です。運転は勿論私。

 「早く早く」と子どもたちに急かされながらも安全運転に徹します。途中休憩を挟みつつ、12時半を過ぎ、ようやく道の駅の鐘楼が見えてきました。

 到着して早速鐘楼に登ります。ぐるぐるぐる~。意外と長い。子どもたちは遅れ気味になりながら、ようやく展望階へ。そこには先客がいました。別団のスカウト達です。かっこいい服を着て鐘を触っています。「僕も鐘を鳴らしたい。鳴らしたい!」見習いのわがままにも、優しいお姉さんたちは笑顔で鐘を譲ってくれました。まさにスカウトの博愛精神です。

 見習いはルール無用で鐘を鳴らし続け、大満足の様子でした。その見習いを先頭に、私たち家族は地上に戻りました。そうこうしているうちに、突然、カラスの伝令が届きました。「総員、至急集合セヨ。会場玄関前。遅刻厳禁。悪鬼滅〇。」全員の背筋が伸び、車から全ての荷物を持ってダッシュしました。ぎりぎりセーフでした。

 いよいよ会場入りです。大会のための華美な装飾は一切なく、きわめて実用的な会場でした。まさにSDGsを体現しており、素晴らしいと感じました。札幌の宿泊部屋は最奥に位置し、総勢100人ほどのスカウト、関係者が詰め込まれていきました。さすが札幌の大軍団です。第22団以外にも多くの団が参加しており、仲間がたくさんいることは非常に心強いと感じました。

 

 荷物を下ろしてしばらくすると、早速開会式が始まりました。ずらーと制服を着た皆さんが並んでいます。大きな声でご挨拶、お返事、いいですね~。集団行動の貴重な経験の場。うちの見習いにはまだ難易度が高かったようですが、さすがスカウトの皆さんはびしっと決まっていて、とても素敵でした。お、スカウト宣言だ!堂々と頑張っている姿にしびれますね。見習いよ、この格好良さがわかるか?んん?おなか減った?今、それは関係ないよ。早くこういう格好良さを理解できるようになってね。

 

 続いて、プログラムに入っていきます。とれじゃーふぁーむの紹介から、ファームマスターの挨拶に進みます。

 ファームマスターがJ、A、と大声で叫んでます。某農業団体ではありません。今回の活動全体の合言葉です。JOY(喜び、満足、成功) ACTION(行動、活動)の略です。私は、積極的に楽しもう!という意味だと解釈しました。会場はJAの大合唱。一方がJと叫べば、一方がAと叫ぶ。これがこの三日間の挨拶。J!A!客観的に見ると怖いぐらいの一体感。あんまり意味も分かっていないメンバーもいるかもしれませんが、そんなことは気にせず、J!!!A!!!いやーいいですね~。

 続いて各団の紹介です。全道各地から集合した各団のカブとビーバーが次々と紹介されていきます。もちろん、私たち札幌第22団も紹介されました。それにしても、各団の規模が小さく感じられました。もしかしたら札幌第22団が大きいのかもしれません。少子化の影響か、コロナの影響か、あるいはその両方なのか、と考えさせられました。私も妊婦もボーイスカウトの世界はこの6月からで、昔の規模はわかりません。ただ、何となく寂しさと危機感を感じました。今後、ますます少子化が加速すると言われる日本。その中でも厳しいと言われる北海道、札幌市。見習いよ、君たちも貴重な戦力だ、しっかりとJAで頑張りたまえ。お菓子食べたいって?まだ早いよ。晩御飯まで待ちなさい。

 次はお野菜の勉強コーナーです。4人の妖精さんも登場しました。トマト、ブロッコリー、サツマイモ、お米。秩父別の名産品が勢ぞろいです。私も45年程度生きてきましたが、野菜の妖精さんにお会いできる機会が来るとは。軽く感動です。子どもたちよりも中年である私の方が野菜のありがたみが分かると思うので、この機会にしっかりと日頃の感謝を心の中で伝えなければと思いました。それにしても・・・、見習いよ、君もこの方々のクオリティの高さがわかるか?え?美味しそう?ダメだよ!妖精さんは食べられません。

 

 妖精さんたち&野菜博士&その助手さんにこの4つの野菜についてあれこれしっかりと教えてもらって、クイズ(試験?)にも挑んで、スカウトのみんなは無事野菜博士から認定証をもらっていました。

 クイズのあとは、お待ちかねのお風呂です。

 お風呂は秩父別の有名温泉 ちっぷゆう&ゆ。露天風呂から電気風呂まで揃う素晴らしい施設です。素晴らしすぎて、若いスカウトたちがはしゃいでしまいました。一般利用の皆様、申し訳ございません。(2日目は大幅に改善されました。さすがの修正力!)

 お風呂のあとは晩御飯をはさんで、ビーバーさんはオリジナルの手作り紙芝居を拝見しました。これまた、野菜がらみのハイクオリティな作品。妖精さんといい、この作品といい、スカウト(活動)への強い愛を感じました。

  

 これで初日の活動は無事終了。初日はインドア活動が中心でしたが、天気のことを考えるとベストなタイムテーブル。重ね重ね、運営の皆様に感謝です。

 札幌部屋に戻って歯磨きのあとマット&寝袋で就寝です。時間通り消灯され無事1日目は終了と思いきや・・・・。

 「バシャバシャバシャ!」「ゴー!」

 なんかめちゃくちゃうるさい。うちの妊婦のいびきか?さすがに違いました。豪雨です。体育館という宿舎の特性上屋根に当たる雨の音が凄まじい。起きてしまうスカウト、気にならず全く起きないスカウト、様々ですが、これもいい思い出になったのではないでしょうか。ただ、小心者の私は結構頻繁に起きてしまいました。

2日目へつづく・・・

記 Mリーダー