2025北海道カブラリーin秩父別 2日目

翌朝、嘘のようにすっかり雨は止んでいました。二日目は、屋内での法被づくりの後、アウトドア活動を行いました。

 法被づくりですが、札幌第22団はスタートから異彩を放っていました。まず、材料のビニール袋が真っ黒。そして、スカウト分だけではなく、せっせと保護者分まで作っていました。背中には「滅」、「隠」の字。村田さん、素敵です。

 

 法被づくりの後は、外に出ます。午前中のビーバーさんは、トマト、サツマイモの収穫体験です。

※カブとビーバーでは一部参加したイベントの内容が異なります。残念ながら私は 

 ビーバーのイベント内容しかわかりませんので、ご容赦ください。

 まずは歩いてトマト農家さんに向かいます。途中他の組のスカウトを見つけると、『J!!A!!』。大声が静かな町にこだまします。怪しいですね~。おかしいですね~。でも、スカウトたちが本気でやると非常に素敵なんです。さあ、あなたも一緒に『J!!A!!』。そうこうしているうちに目的地のビニールハウスに到着。農家さんから説明を受けた後、収穫体験という名の超旨トマトの食べ放題ツアーとなりました。というのも、今年の異常な高温のため、トマトにも悪影響が出てしまい、農家さん的には既にハウスの中には高品質の作物は残っていない状態だということで、収穫体験は難しいということでした。事前に良いものを厳選、収穫をしてくれ、外の箱に美しく並べてくれていました。そんな貴重なものをありがたくいただくスカウトたちの中に、誰よりも前に出て食べまくっている人が。そうです。うちの見習い君です。いただいたワンカップだけでは飽き足らず、「別に食べてもいいけどおいしくないよ。」とお話されていた、ハウスの中のトマトにもどんどん挑んでいきます。うまい!うまい!うまい!煉獄さんばりの食いっぷり。親として恥ずかしさしかありません。まあでも、あそこまで行けば清々しいです。遠慮が一切感じられません。ただ、正直、気持ちはわかります。実は私もこっそりハウス内のものをいくつかいただきましたが、本当においしかったです。これをダメだという農家さんの厳しさ。凄すぎます。

 そのうち、トマトを食べすぎたうちの見習いが「トイレトイレ!」というので、見習いと私は少し早く戦線を離脱し、ダッシュで宿舎横の道の駅に帰還します。ふ~何とか間に合ったー。

 道の駅トイレを出てしばらくすると、部隊がまた『J!!A!!』と叫びながら戻ってきます。次はバスに乗って、少し離れたサツマイモ&観賞用かぼちゃの畑に向かいます。

 サツマイモ収穫体験では、ビーバーさん仕様で、あらかじめお芋の大部分を畑の土から露出させておいてくれました。最後のおいしいところだけを用意して待ってくれるなんて、、、本当に愛です。スカウトたちはその愛をストレートに受け止め、遠慮なくお芋を取っていきます。非常においしそうなお芋たち。太いの細いの大きいの小さいの。。うどん県出身の私としては太いお芋は輪切りの天ぷらでかけ(うどん)の上に載せるのがベストだと思っています。現地で想像しながらにやにや。

 芋掘りのあとは、ハウスの観賞用かぼちゃを拝見しました。後から塗ったのか?と思ってしまうほどの色とりどりの見事なかぼちゃさん達。スーパーマリオのキノピオのようなキノコっぽいかぼちゃもあって、スカウトたちも驚いていました。食べるためではなく、見て楽しむためのかぼちゃさん。かわいくて素敵でした。

 またバスで会場に戻り、昼食を取りました。続いて午後の屋外でのスポーツ的活動に移ります。

 最初の種目は長靴飛ばしです。おそらく初めてのスカウトも多かったことでしょう。なかなかうまくいかない人も多い中で、サッカー経験のあるスカウトを中心にいっぱい飛ばしていた人も。足への力の伝え方が違うんですかね~。

 

 次は段ボールで作られた無限軌道の中に人が入り、自ら回転させて進む種目です。人間キャタピラーとでもいうんでしょうか。4台のキャタピラーが用意され、スカウトが次々と乗り込み、ゴールに向かって突っ込んでいきます。伊之助ばりの猪突猛進です。突進しすぎて隣のキャタピラーに接触し、2台同時停止!なんてこともしばしば。前が見えない暴走特急は恐ろしい。

 最後に、腰痛のシルエット博士が建物裏に隠れていて、超巨大屋外遊戯施設キュービックコネクション(非常に大きなジャングルジム的な施設)へ行くように促されました。野菜カード探しです。スカウトたちは大喜びでカードを探してに跳びまわっていました。それにしても、これはなかなかな規模。さすが日本一の施設。秩父別町の子ども施策に関する本気度を感じます。

 

※隣の屋内遊戯場 キッズスクエア「ちっくる」は大人気過ぎてこの日も入場制限がかかっていました。受付の方がぐったりしていました。

 思う存分屋外活動を満喫したスカウトたち。この日は入浴、晩御飯のあと、お待ちかねの仮装行列感謝祭です。

 感謝祭は野菜が無事収穫できたことを神様に感謝するお祭りで、主催者側が神様や妖精さんに扮して祭りを進めてくれました。参加スカウトや指導者達はプログラムで作成した法被+団でそれぞれ事前に作成したコスチュームで仮装して参加するというスタイルだったのですが、札幌第22団のクオリティーは突出していました。もはや別世界。まさかの主催者越えの声もあったとか、無かったとか。とにかく本気すぎる。この感謝祭1時間のためにどれだけの時間を費やしたのか。変幻自在の無惨様といえども、このレベルにはさすがに驚いたのでは!?

 

 

 いろいろありまして、この日は感謝祭でプログラム終了。参加者は札幌第22団の異常なクオリティーに度肝を抜かれたまま各部屋に戻り大人しくご就寝となりました。

最終日につづく・・・

記 Mリーダー